
我々塗装業者は梅雨時期でも何かしらの理由をつけて塗装工事をします。
塗装工事っていつの時期がおすすめなの?って疑問に思う人、多いと思うので解説していきます。
実は担当の人とか、作業する職人は結構教えてくれません。
なぜなら仕事が減り売上げがなくなるからです。
塗れないことはないけど工事を避けたい時期は確実にあります。
私は塗装会社を経営し、現場でも直接担当したお家が約400棟施工してきました。
現在も現場の最先端で塗装工事を中心にリフォーム全般を施工させていただいております。
この記事では塗装工事の本当のおすすめ時期や、なぜ教えてくれないかを解説していきます。
結論から言うとおすすめできない時期は下記の時期です。
おすすめできない時期
- 雨が多い時期(梅雨時期・秋雨前線)
- 風が強い時期(台風シーズン・春シーズン)
- 寒い時期
- 暑すぎる時期
塗装工事のおすすめ出来ない時期を知れば値引き交渉に使える材料になる可能性も!
塗装工事の前に必ず知っておくべき8つの事を詳しく別記事にて解説してます。
目次(もくじ)
屋根外壁塗装工事のおすすめ時期は言いたくない本当の理由

塗装時期を追求されると塗装会社や塗装職人には死活問題
塗装時期は塗料が長持ちするかどうか重要な要素の一つです。
どんなに優良な塗装会社でも、塗装時期については触れられたくない話題です。
塗装会社も工事できる期間が限られてしまうとかなりの会社が潰れてしまったり、塗装職人を辞める人は大量に出てきます。
チェックポイント
塗料は気温差や湿気に非常に弱いです。硬化不良や本来の艶が出なかったり、仕上がりだけではなく3年後や5年後に結果が現れます。
雨の日に施工する塗装会社は流石にいないと思いますが、湿気が多くても気にせず塗装している現場は数多く見かけます。
知識不足により工事を勧めてるのは論外ですが、知った上で塗装工事を行っている会社があまりにも多すぎます。
塗料メーカーにはきちんと塗料ごとに施工条件を明記してあるので、使う塗料のパンフレットを必ず貰って目を通して下さい。
使う塗料のパンフレットが貰えない場合は絶対に工事を依頼しない事!(いないとは思いますが)
使用する塗料に塗装時期の明記はないが施工条件は必ず書いてある【必須】
以下のようなカタログは必ず貰うこと!工事を担当する者であればいつも持ち歩いてます。

このパンフレットに書いてある気候条件をまとめました。
- 気温5℃以下
- 湿度85%以上
- 降雪・降雨の場合及び可能性がある場合
- 結露が予想される場合(気温差が激しくても結露する)
- 強風時
- 換気が不十分
などの場合は塗装を避けるとのこと。
このような条件を当てはめていくと北海道や東北の人が1年の半分ぐらいしか塗装工事できないのも納得できますね。
意外と無視して工事する業者が沢山実在するので気温と湿度だけでも頭に入れとくと工事の時に役立ちます。
やはり屋外の塗装工事は天気におおきく左右されるので、工事期間が延長するのは当たり前の業界です。
冬や梅雨時期の塗装も悪いことばかりではない!?

基本的に『冬』や『梅雨時期』は湿気や気候条件により塗装工事にとって、ベストシーズンとは言えません。
しかし、皆さんやりたがらない時期だからこそのメリットも。
冬や梅雨時期の塗装工事のメリット・デメリット
冬の塗装工事も悪いことばかりではありません。
冬の時期
デメリット
- 日照時間が短いので作業時間が少ない為工期が長い
- 気温が低すぎると塗装できない
- 雪が降るとかなりの工事延期
たまに日が暮れて遅くまで頑張る職人さんもいますが、気持ちはありがたいですが不良施工の原因になるので注意が必要です。
ベテラン職人は見ないでも綺麗にできますが、目視の確認は必須です。
安全のためにも工事する際に、担当には事前に伝えておきましょう。
屋根塗装の場合雪が積もると北側に向いている屋根の面の雪はずっと残ります。
雪下ろしからしないと塗装できないので雪は最悪です。
メリット
- 晴れの日が多く湿気も低いので塗料の乾きが良い
- 養生により窓が開けられなくても夏よりは良い
地域によりますが、冬は雨が少なく空気が乾燥してることもあり塗装条件の湿気は心配ありません。
外壁塗装は塗料が付かないよう窓を塞いでビニールで覆う養生をします。
窓を密閉されるのは夏だと大変ですが、冬なら軽減されますよね。
基本的に梅雨時期はおすすめはできませんが、値段交渉は可能かと。
梅雨の時期
デメリット
- 雨が多く湿気も多いので工程が読めない
- 多少の雨なら強引に工事を進める業者が多数
梅雨時期こそ優良業者に頼まないと不良施工になる可能性があります。
塗装が出来なくはないのも事実ですが、注意が必要です。
そもそも高額な工事代金を払って注意しなきゃいけないなんて馬鹿げてますよね。
メリット
- 閑散期なので値引きがしやすい
梅雨時期に塗装工事を依頼する方は少ないので仕事は少なくなります。
よって、少しでも安く収めたい人は梅雨時期を狙って値引き交渉をするのも多少は有りかなと。
確かに冬の時期や梅雨時期はお薦めはできません。
ただ、きちんと管理が行き届いて施工している優良会社も多く見てきたのも事実です。
冬や梅雨時期に屋根外壁塗装工事をする場合は、特に信頼出来る会社に依頼しましょう。
おすすめ時期を知り、逆を狙って値引きしよう(優良塗装会社に限る)
冬や梅雨時期の工事には技術力・特に施工管理がしっかりしてる会社を選ばなくてはなりません。
確実にきちんと施工してくれる会社を塗装工事が始まる前から見抜くのはプロの私でも難しいです。
優良会社を見抜くのは無理でも、駄目な業者の共通の特徴はありますので覚えておくと便利です。
駄目な業者
- 余裕を持たない工程表
- 気温・湿度計を現場に置いていない
- 打ち合わせを記録しない
- 大幅な値引きをする(嬉しくなる気持ちは理解できる)
- 聞いたことに答えられない
社会人として当たり前のことが出来ない人ってかなりいるんですよ。
上場企業のハウスメーカーにも実際いました。
業者選びにはちょっとしたコツがあります。
≫【分かると得する】外壁塗装業者をかしこく6つのコツで選ぶ方法でポイントだけ気にすれば少なくとも悪徳業者は避けられます。
塗装工事を契約する前が条件になりますので契約時に質問攻めをすると効果ありです。
値段交渉のコツは数社から必ず見積もりを取るようにして下さい。
それを担当に伝えて置けば契約時に有利になります。
私が長年工事に携わってきて毎回思うのが『なんで数社で見積もり取らなかったのかなぁ?』ってもったいなく思ってました。
自分で言うのもですが、私達だからたまたま良かったものの変な業者(職人)に担当されるリスクもあるのに1社だけで決めるなんて・・・。
工事代金も数社で見積もり取れば、適正価格で塗装工事が契約できます。
見積もりは無料なのでガンガン取りましょう。
外壁塗装は見積もりサイトで複数業者から見積もりを取り、比較して後悔のない塗装工事を。
≫【優良業者の選び方】外壁塗装の見積もりサイトを比較、おすすめランキング7選
数社に見積もりを依頼し、優良業者を見つけて梅雨時期に塗装工事をするのも錬金術の一つかもしれないですね。
まとめ:屋根外壁塗装工事は季節を選ぼう

塗装工事は気候条件で耐久性・工事期間に影響を及ぼすので工事開始の季節は考えて選びましょう。
逆手を取って値段交渉できることも忘れないで下さい。天候も自分の地域を考慮して、大切なご自宅を長く守って行きましょう。
業者選びに関連する記事もあるので興味のある人はあわせて読んで下さい。
≫【分かると得する】外壁塗装業者をかしこく6つのコツで選ぶ方法
≫【優良業者の選び方】外壁塗装の見積もりサイトを比較、おすすめランキング7選