- 塗装工事でよくあるトラブルについて
- トラブルを避ける方法
外壁塗装を分かりやすく説明してくれるのが営業マン。
でも営業マンって皆んな同じ事言うし、何を信じればいいのか分からない。
私は塗装会社(下請け)を経営し、実際に現場でも直接担当したお家が25年間で約400棟施工。トラブルもたくさん経験しましたが、原因はだいたい同じです。
本記事では、塗装工事で失敗しないために”よくある代表的なトラブル5つ”をまとめてみました。
少し気をつければ避けられるトラブルばかり。原因が分かれば対策に役立てます。
トラブルに巻き込まれず、気持ちよく外壁塗装を行いましょう。
≫外壁塗装をする前に8つの事を知ってほしい【塗装業界歴25年のプロが解説】
目次(もくじ)
【屋根・外壁塗装】リフォーム業者に工事を依頼した時によくあるトラブル【5選】

会社側のメリット | どうなるか | 起こりやすさ | |
近隣挨拶しない | 特になし | 近隣とトラブルになり、工事が進行しなくなる場合も | (1.0 / 5.0) |
連絡・報告等の伝達ミス | 特になし | 会社間の連携不足により塗り忘れ、契約違反になりやすい | (4.5 / 5.0) |
作業内容の説明不足 | 特になし | きちんと仕事してるのに説明不足により満足してもらえない | (2.5 / 5.0) |
強引な工期・工程表 | 売上げのため | 売上げのために無理な工程を組み、不良施工の原因に | (4.0 / 5.0) |
悪天候時の作業 | 売上げのため | 天気が悪くても強引に塗られ、不安になる | (3.5 / 5.0) |
会社にメリットがないのに起こるトラブルは担当の人がだらしないから起こるトラブルであり、本人たちも会社から注意を受けます。
売上げのために起こすトラブルは会社ぐるみのため、悪徳業者と言われても仕方がない業者です。

面倒でやらない人が本当に多いです。
近隣挨拶しない

塗装工事って足場工事の音だったり、塗料の匂いだったりで少なからず近所に迷惑がかかります。
なので近隣挨拶は業者というか、人としてのマナーですよね。
近隣挨拶しない業者ってほとんどいません。契約した近所には声をかけやすく、新規で契約が取れるチャンスだからです。
それでも挨拶しない意味不明な業者がいるのも事実。
逆に訪問販売業者は契約が取れると、給料に直結する営業マンなんかが所属する会社は近隣挨拶をしっかり行います。
それなのになぜ、近隣挨拶をしない業者があるかと言えば『忘れた』『忙しい』など、とんでもなくどうしようもない理由です。
近隣挨拶はお客様にとっても業者にとってもメリットしかないはずなのに・・・。

お客さん自身も一緒に近隣挨拶すると工事がスムーズになります。
挨拶や担当がきちんと説明してくれる訪問販売業者ですが、注意したい点がが4つあります。
別記事にて詳しく解説してますので、気になる方はご覧ください。
≫ 外壁塗装やリフォームの訪問販売が危険な理由【5選】
連絡・報告等の伝達ミス

連携不足はこの業界の1番の多いトラブルです。
仕事をしっかりしてるのに報告や連絡不足って業者側からしても非常にもったいないですね。このような業者はたくさん見てきました。
こちらの要望も現場の職人に伝わっていないんじゃ、営業や担当者が何のためにいるのか分かりませんよね!
メモを取らない担当者は、細かい事まで話した内容を覚えてません。
お客さんに要望をまとめたメモを見せられると、工事する側も分かりやすく、スムーズに塗装工事が進みます。
人は他人の要望に答えたくなりますので、お互いやりやすい環境づくりは重要です。

メモの威力はすごいので試してみてください。
メモ書きを渡されたのはこの業界に20年以上携わっていますが10回もないです。
作業内容の説明不足

作業は得意だけど、説明が下手な職人ってたくさんいます。
塗装作業は屋根と外壁だけではありません。
作業の順番や天候、締めっきりの窓を早く空けたい等のお客さんの要望に臨機応変で対応していかなければならないのです。
説明下手な人は特にメモ書きを利用するべきです。
せっかく丁寧な仕事しても、お客さんが理解してなかったらトラブルの原因になりかねません。
お客さんを満足させなければ決して良い工事とは言えないので、メインは塗装工事だが気を使える業者が優良業者と言えますね。
お客さんの方からどんどん質問しちゃいましょう。ベテラン職人は寡黙が多い!
強引な工期・工程表

強引な工期・工程表は塗装業界の『あるある』です。
不良施工につながりやすいので、気を付けたいトラブル。

工程表は作業員2人を想定して作ります。
一般的な住宅の場合、10日前後で工程表を作りますが、理想は天候も考え、15日前後です。
意外と優良業者と言われる業者も売上のために無理な行程を下請け業者に押し付ける場合がほとんどです。
私が経験してきた中では全部の会社が当てはまります。
後はお客さんが『早く終わらせてよ』と工事を早く終わらせて欲しいとか。
きちんとした塗装するのには多少時間がかかります。
早く”仕上がりだけ”きれいにする方法はいくらでもあるので危険です。
工事が始まってから工程表通り行かなくても、急がせるのは非常に危険なので絶対にやめて下さい。
期待に答えてくれて満足度は上がりますが、手抜き工事の典型例です。

余裕をもたせて工事を依頼して下さい!
悪天候時の作業

悪天候の時に作業すると塗料の耐久性が大幅に落ちます。
なぜ、悪天候でも工事を無理に進める業者がいるのか。
理解は出来るが、お客さんには全く関係ないこと。
もちろん雨が降ったりしても作業内容によっては出来る仕事もあります。
業者側だけの意見を、お客さんの理解を得られないままだとトラブルの原因です。
塗装工事は天候とにらめっこしながら進めなくてはならないので、梅雨時期等はどうしても工事期間は長くなります。

事前に悪天候時はお休みかどうか聞きましょう。
まとめ:外壁塗装にまつわるトラブル回避

意外と出来ていない業者が多数いる塗装業界。
きちんと仕事する業者もトラブルは付き物です。
そんなトラブルにならない・対処してくれる塗装業者に塗装工事は依頼したいですね。
契約するときは必ず塗装業者を最低3社から、複数見積りを依頼し、比較しましょう。
比較すれば良い業者・イマイチな業者の見分けができるようになります。

他にも詐欺、無駄な工事など外壁塗装にはトラブルが多い業界とも言われます。巻き込まれないためにも最低限の知識は身につけましょう。
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