
塗装工事の時、どんな塗料を使用すればよいか迷いますよね?

たくさんありすぎてよく分からないわ。

本記事では、”外壁”によく採用されるおすすめな塗料を紹介していきますね。
価格と塗料の耐久性・機能を比較してコストパフォーマンスが良い塗料をランキングにしました。
本記事を読んで、外壁塗装の塗料選びにお役立て下さい。
記事の内容
- 失敗しない塗料の選び方
- 外壁用の人気塗料5選
目次(もくじ)
失敗しない塗料の選び方【外壁】

外壁に使用する塗料は、各メーカーから数え切れないほどの商品が発売されています。
多すぎて、塗装工事に携わるプロの私達でも把握しきれません。
実際の現場で採用される塗料は限られており、情報の共有によりプロの間でも”おすすめ”な塗料の情報はいち早く耳に入ります。
塗料選びで気にする事
- 価格(バランス)
- 耐用年数
- 機能
この3つを基準に、美観性を追い求めて塗料を選んでいきましょう。

特別こだわりがなければ大手メーカー塗料が絶対良いですよ!
新興塗料メーカーなど、素晴らしい性能を持った塗料が新製品として発売されてますが、”おすすめできない”のにはきちんとした理由があります。
塗料の本当の”実力”とは、住宅に塗ってから年月が経ち、きちんと耐用年数がクリアされたかどうか!
工場での実験データと、実際の現場の年数が経ったデータとでは雲泥の差がある事は何度も経験してきました。
その点に関して大手塗料メーカーは、信頼と実績・歴史があります。
おすすめ大手塗料メーカー
塗料メーカー | 創業 | 備考 |
![]() 日本ペイント株式会社 | 明治14年創業 | 130年以上の歴史があり、建築用以外にも自動車・電気機器など幅広い分野の塗料を揃える国内最大手の塗料メーカー。 |
![]() 関西ペイント株式会社 | 大正7年創業 | 家庭用、自動車・工業分野まで国内トップクラスのシェアを誇る老舗塗料メーカー。 |
![]() エスケー化研株式会社 | 昭和33年創業 | 建築用塗料に特化しており、住宅のあらゆるニーズに応える。 |

他にもよく利用させてもらう”大手塗料メーカー”はありますが、あまりわからない方はこの3社の中から塗料を選ばれるのをオススメします。
大手塗料メーカーは、他の塗料メーカーとは使用実績が桁違い。
過去に失敗した塗料や、廃盤になった塗料も多く存在しますが、それによって出来た膨大なデータが商品に役立てられてます。
職人・工事担当の誰もが知っているメーカなので、”情報の共有”が頻繁に行われ、塗料の特徴をよく理解してます。
この3社の商品なら我々プロ側の立場で、お客さんに自信を持って塗料をオススメすることが可能。
チェックポイント
大手塗料メーカーの塗料は大量生産のため、比較的同じ性能でも低価格。
”おすすめ”塗料ランキング5選【外壁塗装】


外壁によく採用される塗料をランキング形式で解説していきます。
1位 パーフェクトトップ(日本ペイント)

日本ペイントから発売されている『パーフェクトトップ』。
人気シリーズ、パーフェクトシリーズの”外壁専用塗料”として幅広く採用されています。
塗料を劣化させる物質を制御する『ラジカル制御型ハイブリッド高耐候性塗料』。
紫外線に強いシリコン塗料を超えて、強靭な塗膜を形成します。
シリコン塗料と同等の価格帯で、耐久性を確保したコストパフォーマンスに優れた製品であるため、外壁の塗料では人気No.1!
パーフェクトトップには水性と油性があり、油性は”ファインパーフェクトトップ”になります。
主な特徴
- ラジカル制御
- シリコン塗料より耐久性がある同等の価格帯
- 耐用年数12年〜15年程度
- 本製品の発売は2012年のため、最大耐久年数に満たしていない
パーフェクトトップ:1液型水性塗料
ファインパーフェクトトップ:1液型油性塗料
2位 エスケープレミアムシリコン(エスケー化研)

エスケー化研から発売されている『エスケープレミアムシリコン』。
紫外線や水等から建物の劣化を守る”エスケー化研”の看板商品です。
塗替え目安が15年と非常に高耐久なシリコン塗料。
ラジカル制御付きの、コストパフォーマンスに優れた製品になります。
1位の『パーフェクトトップ』と遜色なしの人気商品です。
主な特徴
3位 セラミシリコン(エスケー化研)

エスケー化研から発売されている『セラミシリコン』。
従来の水性塗料に比べ、優れた耐久性と低汚染機能を備えた塗料。
”弾性タイプ”もあり、モルタル等の外壁に防水塗料の水性弾性セラミシリコンも人気。
2位の”プレミアムシリコン”より若干耐久年数では劣るが、その分価格も抑えられており、幅広く採用されてます。
主な特徴
4位 パワーオーデフレッシュSi(日本ペイント)

日本ペイントから発売されている『パワーオーデフレッシュSi』。
従来の塗料より、塗膜表面を親水化し、超低汚染性を発揮する塗料。
強力な防藻・防カビ機能を備え、汚染分質が定着しない塗膜を形成。
同じシリーズのフッ素は上位互換。
主な特徴
5位 セラMシリコンⅢ(関西ペイント)

関西ペイントから発売されている『セラMシリコンⅢ』。
二液型油性塗料のためニオイ対策は必要ですが、密着性に優れてる。
ツヤ消し設定がないので、マットな仕上がり希望の方には向かない。
撥水せず、雨水が外壁に馴染むので、汚れを浮かし洗い流してくれる『親水性塗膜セルフクリーニング機能』付きの塗料。
主な特徴
製品名 | 塗料メーカー | 種類 | 構成成分 | 価格(㎡) | 耐用年数 | おすすめ度 |
パーフェクトトップ | 日本ペイント | 一液型水性塗料 | アクリル樹脂系 | 2200円〜2700円 | 14年〜16年程度 | (5.0 / 5.0) |
プレミアムシリコン | エスケー化研 | 一液型水性塗料 | シリコン樹脂系 | 2200円〜2800円 | 14年〜16年程度 | (4.5 / 5.0) |
水性セラミシリコン | エスケー化研 | 一液型水性塗料 | シリコン樹脂 | 1900円〜2300円 | 12年〜14年程度 | (4.5 / 5.0) |
パワーオーデフレッシュSi | 日本ペイント | 二液型水性塗料 | シリコン樹脂 | 3200円〜3700円 | 12年〜15年程度 | (4.0 / 5.0) |
セラMシリコンⅢ | 関西ペイント | 二液型油性塗料 | シリコン樹脂 | 2000円〜2500円 | 11年〜13年程度 | (3.5 / 5.0) |
外壁の塗料について
耐用年数と価格は必ずしも比例しません。
塗料ごとの機能も加わることにより価格も上昇します。
良い製品も、長年売れ続ければ価格も下がる。
新製品は高価格で、使用実績も未知数なので言及しにくいのが現状です。

ロングセラー商品に狙いを定めれば、価格のわりに高性能な塗料を見つけやすいですね。
外壁の塗料選び(他にも言えること)はお住まいの外壁の素材で変わります。
業者と相談し、必ずご自宅に合う塗料選びをして下さい。
まとめ

外壁に人気な塗料のご紹介でした。
シリコン系の塗料はコストパフォーマンスが良く、人気が非常に高いのが分かりますね。

同じシリコン塗料と言っても様々で、ひとくくりには出来ません。
最近の流行りは”ラジカル制御”機能付きの塗料。
価格も落ち着き始め、シリコンに代わって外壁に使用する塗料の主役に躍り出る勢いです。
ここに記載した塗料はよく採用される・コストパフォーマンスに優れてる事を考慮したランキングです。
他にも素晴らしい塗料はありますが、はっきり言って選びきれません。
ご自分の中になにか基準を設けて、業者に主張すればスムーズに塗料が決まります。
上を見れば高性能ですが、高価格の塗料ばかり。
大手塗料メーカーのシリコン系か、ラジカル制御付きの塗料が最も採用されてるので、選択肢に入れるのもおすすめです。
≫知っておくべき外壁塗装の塗料の種類と特徴・機能を解説【塗料の選び方】