- 外壁塗装を考えてるけど、本当に塗り替えが必要かどうか・・・
- 塗り替えの判断基準や最適な季節が知りたい・・・
- 外壁塗装の役割について知りたい・・・
外壁塗装をするタイミングは素人には分かりづらいです。

汚くなってきたら塗り替えればいいんでしょ?
「家をきれいにして、気分転換したい!」と、思いながら外壁塗装をしてしまうと失敗の原因に繋がります。
私は塗装会社を経営し、現場でも直接担当したお家が25年間で約400棟施工。その中で、まだ劣化もしてないのに外壁塗装をしてるお客さんを数多く見てきました。

もったいない事を避けるためにも・・・
そこでこの記事では、外壁塗装の役割を理解して本当に塗り替えが必要かどうかを解説します。
この記事を読めば「外壁塗装の役割が理解でき、塗り替えの判断基準」が分かります。
外壁塗装の”役割”を理解した上で、定期的な塗り替えをしましょう。
目次(もくじ)
外壁塗装の役割

- 建物の耐久性
- 塗料が建物を紫外線や、雨水・汚染から守ってくれます。
劣化した塗料は建物を守ってくれないので、定期的な外壁塗装が必要です。
- 耐水性
- 外壁塗装に限らず、外装リフォーム(外回りの工事)全般的に耐水性・雨漏りに対して必須です。
屋根や外壁に塗装することで、雨水を遮断し、浸透させません。
- 快適空間
- 塗料の中には、熱を受け付けない・伝わりづらい・湿気を吸収してくれる塗料など、外壁塗装をすることで暮らしを豊かに快適にサポートしてくれる。
- 美観性
- 外壁塗装を行うことで、新築のような美しい外観・お好みの色を楽しめます。
ピカピカの”ツヤ有り”仕上げや、シックな落ち着いた雰囲気の”ツヤ消し”な仕上がりも可能です。
塗料の機能の中には汚れが付きづらい”低汚染機能”やカビやコケ、サビ等に強い塗料もあり、他にも様々な機能で美観性を長期間保ってくれる。

塗料で建物をカバーするイメージで。耐水性・防水は必ず必要なので、定期的に診断してもらうのをオススメします。
外壁塗装の費用よりも高額な工事費用になるので、塗装工事は大切です。
外壁塗装の塗り替えサイクル

新築は建ててから10年が目安
日本の住宅の80%以上を占めると言われる「モルタル壁」と「窯業系サイディング」。
どちらも新築時に塗装・色付けをし、防水性を持たせてますが、5〜6年程度で防水機能も切れてしまいます。
その他の外壁材も同様のことが言えるので、「築10年目で外壁塗装」というのが理由です。
理想は築5年ぐらいでもいいぐらいで、それぐらい新築の塗装は信用できません。
外壁塗装をしなくても、信用できる塗装業者に診断してもらうと安心です。
塗り替える判断基準【劣化のサイン】

定期的に塗り替えが必要と分かっても、どのタイミングで外壁塗装すれば良いか分かりませんよね。
外壁の色あせ
外壁の塗膜が色あせしてきたら、劣化が始まっているサインです。
早急に塗り替える必要はありませんが、時々気にして確認する必要はあります。
防水機能も切れるので、見積もりだけは依頼して準備しておいた方がいいでしょう。
チョーキング
外壁を触ると、白い粉が手に付着するようになる。
チョーキング現象と言い、紫外線や雨などが原因で、塗膜が劣化して起こる現象です。

劣化した塗膜は固く、放置するとひび割れが発生し、雨漏りの原因にもなります。
塗膜の剥離
不良施工ではなく、経年劣化で塗膜が剥離した場合は塗料の機能が終わる証明です。
塗膜の剥離は進行し、放置すると塗替え時にケレン(下地処理)費用がプラスになる。
外壁のひび割れ
ひび割れ(クラック)が大きい(0.3mm以上)場合、早急な塗り替え、補修が必要。
0.3mm以上のひび割れ(クラック)の事を構造クラックと言い、雨水が侵入して建物自体が劣化する恐れがあります。
縦より横のひび割れは雨水が直接流れ込むので要注意です。
シーリング材の劣化
サイディングボードの目地(繋ぎ部分)やサッシ周りのシーリング(コーキング)部分が亀裂や剥がれがあると壁材は劣化します。
壁材が劣化すると外壁塗装だけでは補修できない場合があるので、サイディング壁にお住まいの方はシーリング部分は必ずチェックしましょう。


外壁塗装で出来ることは限られます。
建物本体が劣化してしまうと高額な工事費になりかねないので、早めな外壁塗装をオススメします。
塗り替えの最適な季節


外壁塗装の最適な季節ってあるの?

作業する上での条件が塗料にはあるので、季節は私達に大きく影響します。

じゃあ寒い冬と梅雨時期を外せばいいのかしら?

皆さん同じ事を考えますね。季節ごとのメリット・デメリットを解説しますね。
季節 | メリット | デメリット | 工事費用 |
春 | 湿度・気温共に塗装工事に最適 | 強風な日が多く、作業期間が伸びる場合も | 割高 |
夏 | 気温が高いため、塗料の乾きが良い | 天気急変が起こりやすく、作業中止になる場合も | 普通 |
秋 | 湿度が低く、機構が穏やかで最適な季節 | 台風で作業が延期になりがち | 割高 |
冬 | 湿度が低く、工程通りに作業が進む | 気温が低すぎる場合は作業ができない | 普通〜やや安い |
梅雨時期 | 比較的業者がつかまりやすい。 | 雨で工事が進まない。 | 安い |
春と秋は比較的外壁塗装に向いているシーズンとなりますが、業者も忙しく施工できないケースもあります。
また、値引きなどにも期待が出来ません。

逆手に取って、あまり適さない季節に外壁塗装をすると値引きも期待でき、おすすめですよ!
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塗り替え時の参考に!

少しでも安く塗り替えしたいのなら「冬」か「梅雨時期」をおすすめします。
冬や梅雨時期の塗り替えは避ける傾向があるため、業者もそれほど忙しくありません。 値引きなどに応じやすく、お得に外壁塗装が可能です。
冬や梅雨時期の施工は業者側の「注意力」「施工管理能力」が求められ、きちんとした施工をしてもらうためには業者選びが肝心になります。
≫外壁塗装で失敗しない業者のシンプルな選び方

予定どおり工事が進むことを気にするなら「春」か「夏」をおすすめします。
春と夏は比較的雨が少なく、予定通り工事が進みます。春の強風だけ気にすれば、塗り替えの最適シーズンと言えるでしょう。
外壁塗装において業者選びは重要です。失敗しないためにもじっくり業者を選ぶことをおすすめします。
≫外壁塗装で失敗しない業者のシンプルな選び方

季節を気にせず、塗り替えできます。
費用や工事期間を気になさらないのであれば、冬や梅雨時期でも塗り替え可能です。
冬や梅雨時期の施工は業者側の「注意力」「施工管理能力」が求められます。
きちんとした施工をしてもらうためには業者選びが肝心になります。
≫外壁塗装で失敗しない業者のシンプルな選び方
業者側は年間通して仕事を受注しなければならないため、忙しくない季節は値引きして仕事を確保します。
あまり適さない季節は言いたがらないのが本音です。
≫屋根外壁塗装工事のおすすめ出来ない時期は言いたくない本当の理由
梅雨時期や真冬などは施工が難しく、外壁塗装に適した季節とは言えません。業者も比較的、仕事が暇になるシーズンです。
敢えてその季節に工事を依頼すれば、値引きに対応してくれる業者は多いと言えます。
梅雨時期や真冬の施工にはきちんとした『現場管理』『知識』『技術』が求められます。業者選びは特に重要です。
優良業者を見つけるコツは以下の記事で詳しく解説してます。
≫【3つのポイント】外壁塗装で失敗しない業者のシンプルな選び方
外壁塗装と一緒にしたい工事【お得情報】

外壁塗装を依頼すると必ず家の周りを足場で囲います。
足場設置には10万円から20万円程の費用がかかるので、同じタイミングで他の工事も一緒にすれば足場代が一回で済みます。
無駄な工事をする必要はありませんが、お得なのは間違いありません。

足場を使用する工事はまとめてすると足場代が1回で済みます。
屋根塗装または屋根工事

屋根塗装及び屋根工事には、足場の設置は必須になります。外壁塗装と一緒にしたい工事No.1。
別々に依頼すると足場代も倍になるので、一緒に工事するのをおすすめします。
太陽光パネルの設置・脱着工事

すでに太陽光を設置してる方や、外したい方・これから設置したい方は外壁塗装に合わせて行うとお得になります。
足場代無料と謳っている業者もありますが、そもそも足場業者が無料で足場設置するわけがないので、そのしわ寄せはどこかで負担しなければなりません。
足場を伴うリフォーム工事

雨樋交換や大工工事など、足場を使用する工事と一緒に外壁塗装をするとお得です。
同じ業者に依頼すると確実に足場代は無駄にかかりません。
同時に工事すると足場費用がまとまり、その分の費用が安くなります。
別記事に詳しく解説してるので興味のある方はご覧ください。
≫外壁塗装と一緒に行えば安くなる工事を解説!
まとめ

外壁塗装の本来の目的を理解し、塗り替えが必要であれば最適な季節に外壁塗装を行いましょう。
必ず施工管理がしっかりしてる業者や、塗装技能士の資格を持った職人に施工してもらいましょう。
お得に外壁塗装が出来る方法は確実にある。
一緒に行う工事や、季節を考えれば値引きや余計な出費が避けられます。
外壁塗装をする前に知っておきたい事を別記事にまとめてますので、契約する前に読むと気をつけるポイントが分かります。
≫ 外壁塗装をする前に8つの事を知ってほしい【塗装業界歴25年のプロが解説】