- 悪徳業者の見抜きかた・・・
- どこの業者に頼んで良いかコツを知りたい!

外壁塗装したいけど、実際どこに頼むか迷いますよね?
ネットで『外壁塗装 』って検索しても9割以上は塗装業者の営業。
今は訪問販売で契約取る時代は過ぎ去り、インターネットで集客する時代になりつつあります。
どの業者に頼むかで、大幅に外壁塗装の完成度が変わる。とても重要な事なので、対策は必要です。
私は塗装会社を経営し、現場でも直接担当したお家が25年間で約400棟施工してきました。業者目線ではなく、現場の職人側からの視点で業者選びのコツを伝えていきますね。
本記事を読んで、業者選びの参考にしてください。

目次(もくじ)
外壁塗装業者を賢く選ぶ6つのコツ

1:外壁塗装工事代金

工事代金って安すぎても駄目なの知ってました?
工事代金(よくあるケース) | 工事内容 | 実際の現場にかける工事費用 | 理由 | 備考 |
高い場合(200万円) | (3.5 / 5.0) | 140万円 | オリジナル塗料や付加価値により高額に | 工事内容はいいが、コスパが悪い |
平均相場(150万円) | (3.5 / 5.0) | 120万円 | ー | 一番おすすめ |
安い場合(100万円) | (2.5 / 5.0) | 60万円 | 値引きしないと会社の強みがなく、不良施工の原因 | 絶対におすすめできない |
例外に直接施工業者に依頼すれば中間手数料が無くなり、安く良い仕事を望めるので良いんですが、かなりの目利きが必要になるのでプロの私でも分かりづらいです。
適正価格を提示する業者を見つけるには、必ず複数の業者から見積を依頼し、比較して検討しなければなりません。
≫【優良業者の選び方】外壁塗装の見積もりサイトを比較、おすすめランキング7選
- オリジナル塗料を使用で高額に
- 昔は塗料代って名目で上乗せしてお客さんに請求してたの知ってました?
今は簡単に塗料の値段を誰でも調べられるので、業者もあまり上乗せすること無く、塗料代が安く提供するようになりました。
そこでオリジナル塗料の登場です。
オリジナル塗料の中身はメーカーの中身と同じでラベルを替えてるだけです。
値段は非公開なので、業者はお客さんにオリジナル塗料をおすすめし、上乗せして工事代金に組み込みます。
・【外壁塗装】オリジナル(OEM)塗料はメーカー・業者だけが得する事実を知ってますか?
- 付加価値を付けてサービスを提供
- 企業の知恵としては分ります。
内容によりますよね?
やはり一級塗装技能士が施工する塗装工事はお客さんから金額を上げやすいです。
資格を持つ下請け業者は優遇され、資格なしの人は仕事量も少ない傾向にあります。
なぜ、一級塗装技能士が選ばれるのには理由があります。
腕が良い・知識が豊富・・・ではないんです。
【外壁塗装で失敗しない】なぜ、業者が1級塗装技能士をオススメすのるかを詳しく解説
- 営業マンの歩合
- 特に訪問販売の業者に多いのが営業マンの歩合の給料です。
塗装に詳しいよりも、契約を多く決めてくる人材が重宝されます。
どうしても損得勘定の色合いが強くなりがちな歩合制の業者は本当に家のための提案よりも、高額な工事を好む傾向です。
それでも昔より大分減りましたけど。
訪問販売業者については別記事にて詳しく解説。
【悪質業者に注意】外壁塗装の訪問販売は辞めた方がいい【4つの理由】

今回は安い業者は全くおすすめできないので割愛させていただきました。
チェックポイント
外壁塗装の相場を知ることが優良業者選びに役立ちます。
2:見積書の内容
見積書でその会社の意図が少しわかります。
駄目な典型的な見積書
詳細 | 数量 | 小計 | 消費税 | 合計金額 |
足場仮設 | 一式 | 180000 | 18000 | 198,000 |
高圧洗浄費 | 一式 | 40000 | 4000 | 44,000 |
外壁塗装 | 一式 | 600000 | 60000 | 660,000 |
屋根塗装 | 一式 | 250000 | 25000 | 275,000 |
合計 | ¥1,070,000 | ¥107,000 | ¥1,177,000 |

私が友達の家を塗装する時の見積書と同じだ(汗)
足場と高圧洗浄はここでは許すとしましょう。
問題は外壁塗装の部分です。
外壁部分にはたくさんの項目があるはずなのに、一式でまとめてますね。
他にもありますが、この3つは絶対明記してないと駄目です。
- 塗料代 ・何㎡(平米)か?
- 何の塗料を何㎡塗って、何回塗るのかを知らないと値引き交渉も出来ないし危険。
塗料にもランクが有り、必要なければランクを落として安く収めることも可能です。
- 塗装する箇所は?
- 外壁塗装と言っても塗らなきゃいけない箇所はたくさんあります。
元々塗らないのか、明記してないだけなのかは契約書をもとに現場の指示書は作られるので皆んなが迷惑します。
細かい塗り物(付帯部分)って意外とトラブルの原因になるので、見積書の時点で確認するのが安心です。
見積り書を元に契約書を作って契約しにきます。
契約書が出来上がると断りづらくなる人もいると思うので、見積り書を見た段階で疑問に思ったら必ず質問しましょう。
3:保証内容

保証内容って分かりづらくないですか?
屋根と外壁、塗る箇所によってばらばらに設定される保証。
『製品保証』と『施工保証』ってご存知ですか?
- 製品保証とは
- 製品=塗料になります。
塗料に不具合があった場合にメーカーが出す保証のこと。
保証を受けるにはきちんと管理のもとに塗装工事が行われた証が必要なので、小さい業者はほぼ使いません。
- 施工保証とは
- メーカーが出す保証をもとに、実際お客さんが業者からうける保証です。
業者によって保証期間は差がありますが、保証代はしっかりお客さんから出てることを覚えておいて下さい。
この保証は細かく分類され、保証適用外の箇所もしっかり確認しないと数年後にトラブルになります。
保証期間の業者とお客さんの理解のズレはたくさん見てきました。
トラブルや、不愉快な思いをしないためにも必ず確認して下さい。
別記事に保証内容について解説してます。
≫【トラブル回避】外壁塗装の保証期間ちゃんと理解してる?
4:一級塗装技能士が在籍してるか
一級塗装技能士とは、国家資格である技能検定制度の一種で、塗装に関する学科及び実技試験に合格した者をいう。
外壁塗装の場合塗装技能士の資格は建築塗装のことを指す
受講条件は以下の通り
1級塗装技能士 | 実務経験7年以上 |
2級塗装技能士 | 実務経験2年以上 |

一級か二級どちらでも良いので、塗装技能士が在籍してる業者がおすすめです。

どうして塗装技能士がおすすめなのか教えてちょうだい。
一級塗装技能士って現場で長年やっている腕の良い職人でも資格取得は難しんです。
試験用の実技の練習と学科の勉強をしないと受からない資格。
塗装について、じっくり向き合う時間を作らないと合格しません。が、現場の経験が無くても合格する人はいます。

えっ!?現場に出たことないのに受かるの?

現場で塗装したこと無くても合格する人を何人も見てきました。しかも1発合格です。

じゃあ塗装技能士って大したことないんじゃないの?

半分正解で半分不正解です。詳しくお話しますね。
未経験でも合格するのに腕の良い現場を知り尽くした職人が不合格。その差は勉強や練習をしたかどうかです。
私も初めて受けたとき見事に落ちました(汗)現場経験のない事務の女の子は、めちゃくちゃ練習して試験対策をしたのです。
1級塗装技能士=腕がよい職人とは限らない。
試験対策により多くの時間を塗装について学ぶため、軽い気持ちで塗装職人する人は資格を持てません。
塗装について真摯に向き合う姿勢こそが、塗装技能士をお客さんにおすすめしたいポイントになります。
試験対策は場所と時間が必要です。社員や下請け業者に求める元請け業者の環境づくりが大事。
そんな業者は塗装工事に対して本気ということがわかるでしょう。なので塗装業者は塗装技能士の在籍する業者に依頼することが必然です。
チェックポイント
塗装技能士とは自分の仕事に本気で取り組む職人の証。1級と2級は問題ではない!
≫【外壁塗装で失敗しない】なぜ、業者が1級塗装技能士をオススメすのるかを詳しく解説
因みに現場経験のない事務の女の子が資格取得した理由は、他社との差別化を図るために、事務職の人でも塗装技能士の資格持ってたら凄いよねって事で取ったそうです。
(私の元請け塗装専門店の業者の話でした)
5:外壁塗装するのは自社施工かどうかは大事ではない

経験上、自社施工する業者って本当に少ないです。
自社施工ってホームページに書いてあっても、全部の工事を自社でしてるわけではありません。
下請け業者にお客さんから質問されても、自社職人って事にしてって嘘を強要させる業者もたくさん見てきました。
自社職人が在籍してると言っても忙しくなれば外注に発注します。
自社施工を業者が強調するには理由があります。
自社施工と下請業者に依頼した場合の比較表
工事金額 | 仕上がり | おすすめ度 | |
自社施工 | 少し安い | 人によって様々だけど比較的きれい | (4.5 / 5.0) |
下請業者 | 普通 | 元請けから干されるためきれい | (4.0 / 5.0) |
自社職人を抱える自社施工がおすすめ。
が、そこまでの違いはないので業者選びの際は他の事を気を付けて選ぶのが良いです。
チェックポイント
自社施工だからって理由で外壁塗装を依頼するのはやめましょう!
私も独立する前はリフォーム業者の自社職人として働いていました。
自社職人10名ほどで、現場が追いつかない時は下請業者に協力してもらってたんですが、その会社の方針で下請業者は一切使ってないとのことをお客さんに説明してましたね。
私の経験上、下請業者を使わない塗装専門店・リフォーム業者は見たことありません。
もちろん自社施工だけの塗装業者はあるとは思いますが、感覚的に1割も実在しないと感じます。
6:塗装業者の種類
塗装専門店とはリフォーム業者のことです。
リフォーム業者の主な生業は外壁塗装と屋根工事で、この2つの工事をしてないリフォーム業者を私は知りません。
それぞれの強みや特徴です。
工事代金 | 何処が工事するか | おすすめ度 | 備考 | |
街の塗装業者 | 安い | 自社施工 | (4.5 / 5.0) | 見極めが肝心で、良い業者に当たれば一生の付き合いに。 |
リフォーム業者 | 普通 | 半々 | (4.0 / 5.0) | 今は変な業者が生き残れないとはいえ、じっくり選びましょう。 |
工務店 | 高い | 下請け業者 | (3.5 / 5.0) | 悪くはないが、塗装に詳しくない業者が多い。 |
ハウスメーカー | 超高い | 下請業者 | (3.0 / 5.0) | お金持ちの人は迷わず頼んでも良いかも。信用度は抜群。 |
知り合いの業者 | 超安い | 自社施工 | (5.0 / 5.0) | 安くて丁寧な仕事でお互い得する。何かあったとき言いづらい難点も。 |

主観ですが、この業界で25年間見てきた事実でもあります。
外壁塗装を依頼するなら『街の塗装業者』か『リフォーム業者』の2択がおすすめです。(知り合い業者は知り合いがいないと話にならないので省きます)
優良業者って分かりづらいですが、駄目な業者は共通点がいくつかあるので消去法で探していくのもおすすめですね。
≫【屋根・外壁塗装】業者の特徴を比較表・ランキング5選を徹底調査
チェックポイント
メリットは見えづらいが、デメリットを探して業者選びしましょう。
まとめ:外壁塗装業者は時間をかけて、厳選して選びましょう

診断
業者の選び方診断
業者選びで迷う貴方へ

大手ハウスメーカーなどがおすすめです。
大手ハウスメーカーのリフォーム、塗装工事は一般の業者の1.5倍程度
高額な工事費がデメリットですが、安心と信頼の大手ハウスメーカーなら手抜き工事などの心配もありません。
ハウスメーカーなどを比較した記事も参考にしてみてください。
≫ 業者の特徴を比較表・ランキング5選を徹底調査

安すぎても危険です!
無駄に高い工事費を払う必要はありませんが、安すぎても手抜き工事の原因になります。
塗装工事は必ず適正価格でしてください。
適正価格は業者を比較することが肝心です。複数社から見積もりを依頼し、検討するのがおすすめです。
≫複数社からかんたんに見積もりを依頼できる

時間をかけたくない貴方におすすめな選び方
あまり面倒なことは嫌いな貴方には、見積もりサイトで業者を紹介してもらうサービスがおすすめです。
業者選びには時間をかけたいところですが、見積もりサイトで紹介される業者は比較的優良業者が多く、自分で探す手間が大幅にカットされます。
業者を選ぶ見積もりサイトもたくさん種類があるので、見積サイトランキングで探すとかんたんです。
≫ 外壁塗装の見積もりサイトを比較、おすすめランキング7選
ここでは外壁塗装業者をかしこく6つのコツで選ぶ方法を紹介しました。
- 外壁塗装工事代金
- 特にオリジナル塗料は意味なく工事代金が高くなります。
・【外壁塗装】オリジナル(OEM)塗料はメーカー・業者だけが得する事実を知ってますか? - 見積り書の内容
- 一式だらけの見積書を提出されたら問答無用で断りましょう。
- 保証内容
- 外壁と書かれていたら壁のみです。必ず確認しましょう!
・【トラブル回避】外壁塗装の保証期間ちゃんと理解してる? - 一級塗装技能士が在籍してるか
- 塗装技能士とは自分の仕事に本気で取り組む職人の証。
・【外壁塗装で失敗しない】なぜ、業者が1級塗装技能士をオススメすのるかを詳しく解説 - 外壁塗装するのは自社施工かどうかは大事ではない
- 自社施工だからって理由で外壁塗装を依頼するのはやめましょう!
- 塗装業者の種類
- メリットは見えづらいが、デメリットを探して業者選びしましょう。
・【屋根・外壁塗装】業者の特徴を比較表・ランキング5選を徹底調査
業者選びは複数の見積もりを取ることで、業者に競争意識を持ってもらうことが大切です。
決して安くない外壁塗装。選ぶ時間は多くとって、焦って決めても良いことなどありません。
この記事を参考にじっくり考案し、複数の業者を比較検討しましょう。

複数の業者に見積り依頼し、比較しましょう。その際に塗装技能士に担当してもらうことです。
【優良業者の選び方】外壁塗装の見積もりサイトを比較、おすすめランキング7選