外壁塗装

【いちばん重要】外壁を防水塗料で守る必要性!塗装工事の目的

6月 1, 2022

防水塗料
  • 外壁や屋根材にひび割れが・・・
  • 自宅の防水機能ってどうなってるの?
  • 雨漏りが心配
  • 防水塗料について知りたい!

ご自宅がどのように雨水から守られてるか気になる人多いと思います。

防水塗料と普通の塗料って何がちがうの?

基本的に塗装工事で使う塗料は防水性能が備わっています。

防水性能は備わっているが、一般的に言う”防水塗料”とは弾性塗料(伸縮性のある塗料)のことを指し、多くの住宅で使用。

塗装工事は雨水を侵入させないことが1番の目的なので、外壁には『防水性能のある塗料』が多くの住宅で使用されます。

私は塗装会社(下請け)を経営し、実際に現場でも直接担当したお家が25年間で約400棟施工してきました。現場の職人目線で感じたことなどを解説していきます。

防水の重要性を理解して大事な我が家を守りましょう。

塗装工事の前に必ず知っておくべき8つの事を詳しく別記事にて解説してます。

外壁塗装

防水塗料の役割とは?

防水塗料と一括にしがちですが、塗料の中に優れた防水機能が備わってるかどうか。
屋根・外壁の塗装工事で『防水機能が優れてる』、ヒビ割れに強い『弾性塗料』などを指す言わば業界用語です。

”防水材”と混同されがちですが、防水塗料=弾性塗料について解説していきます。

防水機能がなぜ必要か

塗料に『防水機能』って必要なの?

建物自体である程度、水の侵入を食い止めますが”塗膜”に頼るのが大きい。
外壁のひび割れや、『防水機能』がなくなった塗料だと雨水が侵入し、建物を腐食させます。

建物自体が腐食すると『外壁塗装』だけでは済まなくなり、補修等の工事が大掛かりに。
工事費も高額になります。そのため”弾性塗料”の防水機能により水を侵入させず、塗料により家を守ります。

防水機能がある弾性塗料とは

『弾性塗料』とは弾力のあるゴムのような塗料。
弾性塗料の特徴は普通の塗料に比べてゴムのような弾力があり、塗膜に柔らかさ(伸縮性)がある。
外壁のヒビ割れに強く、塗膜が破れにくい。

伸縮性耐久性作業性製品価格工賃
普通の塗料100%同じ同じほぼ同じ
弾性塗料200~600%同じ同じほぼ同じ
備考弾性塗料は工程が増える場合も工程が増えたら割増に

弾性塗料だからといって特別(価格・希少性)な塗料ではなく、現場では当たり前のように使用されています。

チェックポイント

使用箇所が決められているので、きちんとした知識が工事担当には求められます。

防水塗料=弾性塗料の種類

いくつかの代表的な弾性塗料を紹介いたします。

DANシリコンセラ(日本ペイント株式会社)

種類水性
対応素材モルタル・コンクリート
最大伸縮性率400%
成分シリコン樹脂
対応年数8年~12年
主な特徴防藻性・防カビ性に優れてる
高い浸透性(通気性)

大手メーカーの日本ペイントの製品。
20年以上前からある製品で、多くの住宅で使用されています。

1液反応硬化型(空気乾燥)

セラミクリーン(エスケー化研株式会社)

種類水性
対応素材モルタル・セメント・モルタル・ALC
最大伸縮性率338%
成分セラミックシリコン系樹脂
対応年数8年~10年
主な特徴防藻性・防カビ性に優れてる
高い浸透性(通気性)

EC-5000PCM(株式会社アステックペイント)

種類水性
対応素材モルタル・モルタル・ALC・窯業系サイディング
最大伸縮性率600%
成分ピュアアクリル樹脂
対応年数15年以上
主な特徴防藻性・防カビ機能
遮熱性

機能面だけで見たらアステックペイントのEC-5000PCMです。とても優れた製品で、私もよく使います。
ただ、高いんですよね。伸縮性(防水機能)と耐久性はありますが、他の箇所の塗装は同じ耐久性では無いので、部分的に足場を建てて工事が必要。

そんなに耐久性っているの?
耐久性はあったほうが絶対に良いです。
しかし外壁だけ15年耐久性があっても、他の部分(木・鉄部分)は塗り替えが必要。
塗り替えには足場が必要で、足場代は工事のたびに必要になる。
業者は次の塗り替えまでは考えません。

チェックポイント

塗る箇所によって耐久性は違うので、今後のことも計算して塗料選びをしましょう。

防水塗料=弾性塗料の注意点

”弾性塗料”を使用する時に注意する点がいくつかあります。

弾性塗料に適さない下地(外壁の種類)

一般住宅で多いのが『モルタル壁』『窯業系サイディング』。

使用可能か備考おすすめ度
モルタル壁モルタル壁はひび割れしやすく、最適
(5.0 / 5.0)
窯業系サイディング注意専門家に要相談
(3.0 / 5.0)

”外壁のモルタル壁”には最適。窯業系サイディングは確認を!

『モルタル壁』はヒビ割れを起こしやすいため最適

モルタル-Wikipedia

モルタルは熱くなりづらく、水を通しにくいため多くの住宅で使用されてましたが、ヒビ割れを起こしやすく塗装が必要。

モルタル壁に使用する塗料は”弾性塗料”一択と言っていいほど防水塗料が最適です。

『窯業系サイディング』に使用する際は注意が必要

窯業系サイディング-Wikipedia

サイディング壁にもいくつか種類がありますが、”窯業系サイディング”防火性に優れ、耐久性もあるため多くの住宅で採用されてます。

窯業系サイディングは蓄熱性(熱くなりやすい)が高く、熱で塗膜が伸縮するため間違った”知識”で工事すると塗膜の『剥がれ』『膨れ』の原因になります。

また、古いサイディングだと水分を含んでる可能性があるので、知らずに工事すると『剥がれ』『膨れ』を引き起こします。

施工する際の注意点

  • 現時点で塗膜に『剥がれ』『膨れ』があるか
  • サイディングが削れてないか

当てはまる場合は”弾性塗料”での塗装工事はおすすめできません。知らずに塗装してしまうと後で大惨事になり塗り替えが必要になります。

窯業系サイディングのメンテナンス方法を間違える業者が多いので注意が必要です。
別記事にて詳しく解説してます。
≫ 【外壁塗装は?】窯業系サイディング外壁のメンテナンス

よくある不向きな箇所

下地に間違った塗料選択ミスをよく見かけます。

  • 基礎・擁壁(ようへき)
  • 門塀(ブロック塀)

これらは水分を地面からも吸い上げるので”弾性塗料”には不向きです。
透湿性のある塗料・水分を通しやすい塗料を使用しなければ『剥がれ』『膨れ』の原因になります。

この間違った塗料選択ミスが非常に多い。

擁壁-Wikipedia

弾性塗料の仕上げ方法

弾性塗料は”塗料の種類”によって仕上げ方、工程数(塗り回数)が違います。

  1. 単層仕上げ(3~4回塗り)
  2. 複層仕上げ(5~6回塗り)
  3. 微弾性塗料仕上げ(3~4回塗り)

単層仕上げ(3~4回塗り)

『シーラー』と呼ばれる下塗り材を使用し、上塗り材で仕上げる。
外壁と上塗り材を接着させる役割があります。
下塗り材には防水機能は無いので、上塗材はグレードの良いものを選ぶのがおすすめです。

複層仕上げ(5~6回塗り)

『シーラー』と呼ばれる下塗り材を使用し、中塗り材・上塗材と異なった塗料を使用するあまり一般住宅では使用されない方法。
屋上・ベランダの防水や、大型な建物に採用されます。
工程数も多いため、防水機能は抜群ですが、費用も高額なため、特殊な作業と言えます。

微弾性塗料仕上げ(3~4回塗り)

微弾性塗料仕上げは【下塗り1~2回・上塗り2回】
下塗りに『微弾性フィラー』と呼ばれる下塗り材を厚く塗り、上塗材で仕上げるのが特徴。
上塗材は厚く塗りすぎると塗膜が割れる恐れがありますが、微弾性フィラーの場合は塗膜に厚みを持たせて高い防水機能を発揮します。
小さなヒビ割れは下塗り材で埋まるので、手間と費用を抑えることが可能。

弾性塗料を使用した塗装費用

『弾性塗料』と『普通の塗料』に塗料代、塗装施工の手間代はさほど差はありません。
仕上げ方(工程数)により工事費が変わるということです。

平均的な住宅の場合

塗料費施工費備考
単層仕上げ(3~4回塗り)20万~40万80万~200万比較的新しい建物に(あまり傷んでない)
複層仕上げ(5~6回塗り)50万~80万150万~350万商業ビルや部分的な防水工事等に
微弾性塗料仕上げ(3~4回塗り)20万~40万80万~200万モルタルやヒビ割れを埋めるのに最適

『単層仕上げ』と『微弾性塗料』仕上げに関しては”塗料代”の差だけでさほど変わりません。
塗装工事は手間代(工程数)で大きく金額が変わります。

チェックポイント

工事費全体から見て塗料代の割合は小さいので、考慮しながら最適な塗料を選びましょう。

まとめ

きちんとした知識を持つ業者が扱えばとっても優秀な”防水塗料”!

防水塗料とは防水機能の高い塗料。伸縮性があり”ヒビ割れ”に強い『弾性塗料』を指す塗料のこと。
扱い方を間違わなければとても優秀な塗料で、雨水から守り建物の寿命を伸ばしてくれるそんな優れものと言えるでしょう。

機能は特別ですが、費用は特別ではない防水塗料。塗装工事する際の塗料選びにぜひご検討下さい。

塗料に関する記事は他にもあるので興味のある人はご覧下さい。
≫【外壁塗装】オリジナル(OEM)塗料はメーカー・業者だけが得する事実を知ってますか?
≫ 知っておくべき外壁塗装の塗料の種類と特徴・機能を解説【塗料の選び方】

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  • この記事を書いた人
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森口 よしお

25年間この業界に身を置き、下請け業者として今も毎日外壁塗装をさせていただいております。 会社の宣伝ではなく、第3者の意見として現場で感じた事をお伝えしていければと思います。

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