- なぜ、塗装技能士をおすすめするか知りたい・・・
- 1級と2級の違いが知りたい・・・

塗装技能士に依頼すると良いって聞いたけど・・・。

塗装技能士をオススメするのにはきちんとした理由があります。
私は塗装会社を経営し、現場でも直接担当したお家が25年間で約400棟施工してきました。現場の職人側からの目線で塗装技能士の良い点などを伝えていきます。
なぜ、塗装技能士に塗装工事をしてもらうと良いのか。業者選びの参考にもなりますので、最後まで読んで下さい。
目次(もくじ)
なぜ、業者が1級塗装技能士をオススメするのか

塗装技能士ってどんな資格!?
塗装技能士とは建築に関わる塗装について、学科試験・実技試験に受かった者の証。1級と2級があり、1級塗装技能士は国家資格になります。
業者の塗装に対する取り組み方
様々な業者が1級塗装技能士による塗装工事ををおすすめしてます。
資格取得にはテスト対策をして挑まなければ、ほとんどの人が合格しません。

元請けに勧められて10年ほど前に楽勝だと思い、何もせず受けたら見事に落ちました。
体験談
テスト対策も何もせずに受験したら実技は時間がなく、学科に関しては聞いたことのない言葉も出てきて、落選。長年やっている腕の良い職人でも資格取得は困難だからこそ価値があるんだと気づき、来年こそはしっかりテスト対策をしようと意気込みました。
塗装について、じっくり向き合う時間を確保しないと塗装技能士の資格は取得できません。テスト対策には練習する場所と時間が必要です。
適当な気持ちで工事をする業者にはそれが出来ないので、業者選びの際も参考になります。
チェックポイント
この『じっくり向き合う姿勢』こそが、塗装技能士の本質だと私は考えます。
塗装技能士を業者がおすすめしたがる理由
1級塗装技能士の合格率50%
資格があると双方メリットしかありません。
塗装技能士の資格があると
メリット | デメリット | 資格なしの場合 | |
お客さん側 | しっかりした工事が期待 | 少し工事代が高くなる | 信用が低い |
元請け側 | 宣伝になり、契約が取りやすい | 資格取得が大変 | 契約時に差別化が測れない |
下請け側(実際に現場に入る業者) | 元請けから仕事がもらいやすい | 資格取得が大変 | 元請けから仕事が貰えない |
下請け業者も資格を持っていないと仕事を優先的に回してもらえません。お客さんに大々的に塗装技能士を宣伝しているので仕方ありませんよね。
今はほとんどの業者が、1級塗装技能士の資格を持つ職人が在籍しています。
資格を持つだけでは他社との差別化は測れませんが、それでも無資格だと仕事が激減するので今は塗装工事する上で必須の資格です。

塗装業界は資格なしの職人でも仕事が出来るため、悪徳業者も混在して建設業の中でも評判の悪い職種でした。
塗装技能士ではない塗装職人でも、腕の立つ職人はたくさんいます。けど、お客さんの印象は有資格者のほうが断然有利。
塗装技能士の中にも残念な職人がいるのも事実ですが、業者を選ぶ最低ラインとして有資格者に依頼するのがおすすめです。
特に、無資格者に工事を依頼するのはギャンブルと同じ。外壁塗装の高い工事代金払ってギャンブルするよりも、優良施工の確率の高い塗装技能士に工事を任せるのが自然な流れだとは思いませんか?
チェックポイント
塗装技能士だから全て良いとは限らないが、無資格者の外壁塗装はギャンブルと同じ!
1級塗装技能士になるのは実は超かんたん!?

受講条件
1級塗装技能士 | 実務経験7年以上 |
2級塗装技能士 | 実務経験2年以上 |
二級塗装技能士は都道府県認可の資格で、一級塗装技能士は国家資格となります。

これを見る限り塗装技能士って大したことないんじゃないの?って思っちゃう。

私も経験のない事務の女の子が受かったのを聞いて、『価値なくなるわ〜』と思いましたもん。
テスト対策
現場経験15年ぐらいのときの私が落ちて、未経験連中が合格するなんて・・・。しかし合格した人たちはテスト対策をして、多くの時間を資格のために費やしていました。
これで分かる通り塗装技能士=腕の良い塗装職人ではありません。塗装技能士=塗装についてきちんと向き合った証なのです。
学科のテストは車の免許と同じぐらいのレベルで簡単です。誰でも少し勉強すれば受かります。
時間で言うと3時間もいらないぐらい・・・実はそれほど簡単です。が、1年に一回の試験なので(地域による)受かりたい人は必ず勉強します。
実技もそこまで難しくはなく、時間を費やし真剣に取り組めば2〜3回で受かります。
重要なのは塗装技能士のテストが難しいから希少とかではなく、真剣に取り組んだかどうかです。
住宅の塗装はある程度の経験があれば難しくありません。
それでも不良施工が後をたたないのは、自身の塗装工事に責任感がないからです。
少なくともテスト対策で多くの時間を費やした塗装技能士は、無資格者よりも責任感を持っている職人の割合が多いのは明らかです。
そんな職人に塗装工事が依頼できたら安心ですね。
チェックポイント
塗装技能士=腕の良い職人ではない!肝心なのは仕事に責任感があるかが重要。
塗装技能士の1級と2級の違い
1級 | 2級 |
---|---|
テストの受講条件と難易度 | |
実務経験7年以上 受講条件の違いはあるが、テスト内容はあまり変わらない。項目が増えるため、その分の練習が必要。 |
実務経験2年以上 1級とあまり変わらないため、2級塗装技能士の試験をわざわざ受ける人は少ない。 |
外壁塗装の仕上がり | |
プライドのある職人が多い 2級や無資格の職人よりは「良い仕事を」と考える人が多いため、自分の仕事にプライドを持つ職人が多い。 |
比較的真面目な職人が多い はっきり言うと、受講条件はほとんどが詐称してます。2級を取得してる人はきちんとマニュアルに沿って受講してるので、真面目な人が多いです。 |
テストや受講条件が違く、業者は差別化を強調しますが、一般住宅ではどちらでも構いません。2級でも仕事に真摯に取り組んでる証なので、外壁塗装を依頼する特は気にしなくても平気です。
塗装技能士を選ばない理由がない!
外壁塗装において、塗装技能士に頼まない理由がありません。
塗装技能士全員が優れた職人ではありませんが、無資格の職人よりはるかに最低ラインのレベルは高いのは確実です。
費用が変わらないのであれば、優れた職人に当たる確率を上げるのは当然ですよね!
大体業者を人柄で選ぶと失敗します。人として選ぶ気持ちはとても分かりますが、高い工事費用を無駄にしないためにも冷静に判断しましょう。
10秒診断
【塗装技能士がなぜ選ばれるか】
かんたんに理解できる!

かなりおすすめ!
地元の業者は安心感がありますよね。ただし、評判等を気にして依頼しましょう。
その中でも塗装技能士がいるか確認してください。
資格保有者はどこの業者にもほとんどいますので、気軽に塗装技能士を選びましょう。

失敗する典型例!
担当の人柄で選ぶと失敗の可能性大!
人柄が良く、仕事もできる人はたくさんいますが、ギャンブルと同じです。
気持ちは分かりますが、辞めましょう。
塗装技能士は塗装に向き合う時間を作らなければ合格できません。
資格保有者はどこの業者にもほとんどいますので、気軽に塗装技能士を選べます。

外壁塗装は国家資格の塗装技能士に依頼しよう!
塗装技能士に依頼するのは最低ラインの条件です。
資格を保有してても、全員が良いわけではありません。
無資格よりは資格あったほうが失敗のリスクが減る程度でお考えください!

塗装技能士を選ばない理由を逆に教えてほしいぐらいです。
まとめ:塗装技能士は業者にとっての誇り

塗装技能士の資格はそんなに難しくありませんが、軽い気持ちでは取得できません。塗装について時間と労力を費やした者だけが合格できる資格です。
外壁塗装で業者を選ぶときは、塗装技能士に依頼することをおすすめします。

最低条件が塗装技能士と覚えておいて下さい。
塗装技能士が在籍してる業者を3〜4社見積もりを依頼し、比較して検討するのがおすすめします。
塗装技能士在籍
別記事にて業者選びについて記載してます。
業者選びにはコツがあります。気をつけるポイントを抑えて選びましょう。
≫外壁塗装業者をかしこく6つのコツで選ぶ方法